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rainbow7

20人の仲間がボランティアしながら世界中を旅する
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げんさんです。エクアドルでの後半の活動はヒピハパという太平洋岸近くの町での英語の講師でした。エクアドルの公立学校は予算が乏しく、常勤かつ有給の英語教師を雇えないらしく、日本でいう小中学校の英語授業を外国人ボランティアに頼っている部分があります。僕らボランティアメンバー5人は、各自2校ずつを担当しました。地区によって生徒数が極端に異なり、一校では1クラス35人いたのに対し、他校では最小6人のクラスがありました。彼らに英語を教えるのは難しかったです。特に何よりも先に彼らに動機づけさせることの困難さが大きかったです。日本の場合、進学の際に必須だったり海外へ行くことが日常化したりしているので各自がそれぞれの動機を作りやすいですが、エクアドル、特にヒピハパの子供たちはその状況にありません。ヒピハパは国内でも比較的貧しい地域で、地元の子供たちにとっては海外どころかキトでさえも別世界なのです。そんななかで外国語を学ぶことに熱心にはなりづらく、授業を成立させるのは大変でした。特に大規模な学校では苦労しました。1人1人へのケアが希薄になるぶん、こちらが気を抜くと平気でお菓子を食べ始めたり教室内でボールをけり始めたりします。中にはしっかりした子供たちもいて、学習も早いのですが、そういった子たちと無関心の子たちの差が激しいぶん、ゲームや歌、体操を取り入れて指導していました。無関心の子も、歌や体操になると積極的になるのはかわいかったです。逆に小規模な学校では全員に目が届き、少人数向けのゲームもできたのでほぼストレスフリーでした。特にこの学校では僕が紙で作った「英語かるた」が好評でした。「英語かるた」とは、彼らがすでに学習した単語を紙に書いて机上に置き、僕がそれをスペイン語で言って彼らが探すというものです。カードをゲットすると1ポイント、そこに書かれている単語をきれいに発音できたらさらにもう1ポイント(難しい単語の場合は2ポイント)というルールで行いました。当初は1回くらい遊ぶつもりでしたが、意外に人気があったので、授業の前半を文法・後半をかるたというのが常態化しました。最初はスペイン語圏の人たちにありがちの英単語のローマ字読みも子供たちにはみられたのですが、後半からはかなり改善されて少し感心しました。

授業態度の悪さに少し手をあげたこともあったけど、日々緊張感があって充実していました。彼らはその気になればもっと効率よく英語を学習できるのになぁ・・・・というのが最終的な感想で、エクアドル政府の方針は詳しく知りませんが、何とか改善してほしいものです。

エクアドルの生活(キトとヒピハパに関して)
通貨は米ドルです。食事は観光地か都市部でなければ3ドル以内ですみます。米食中心で、海に近い地域ではマグロやアジなどの日本でおなじみに魚が食べられています。米と魚なので日本食にだいぶ近い感じですが、たまに米のおかずがパスタというエキセントリックな食事(エクアドルでは日常)も体験しました。交通はバスが中心ですが、時刻表というものが存在しないために、外出の際は大事をとって早めに出るのが常。タクシーも観光地または都市部だと初乗りが4ドル~5ドル、ヒピハパだと3キロくらいまでは1ドルだったので地域格差が大きいです。長距離移動もバスです。ただ200キロくらい離れた場所に行くにしても10ドルくらいなので、移動にお金はかかりませんでした。散髪はヒピハパで2ドルでした。インフラはキトに関しては特に問題ありませんでしたが、ヒピハパでは停電を一回、断水を1回経験しました。どちらも深刻なものではなかったのですが、修復に半日~1日かかったところをみると、やはり地方に関してはまだ脆さがある感じがしました。トイレは、メキシコのチアパスに比べて公衆トイレが圧倒的に少なかったのが印象です。ヒピハパは田舎だったのでナチュラルトイレをよく利用させていただきました。
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中南米でボランティア活動に参加しているげんさんです。8月はエクアドルでワークキャンプに参加しました。このプログラムは現地団体が毎年7・8・9月に開催しているものです。内容としては最初の1週間を首都キトからバスで2時間半ほど離れ場所にあるチリボガという山林地域で働き、残りの3週間をキトからバスで9時間離れたヒピハパという場所の公立学校で英語を子供たちに教えました(同団体の9月のプログラムは活動内容が若干異なります)。チリボガでは、エクアドル人大学生や高校生とともに植生調査(一定の敷地内にどの品種の木が何本あり、また高さと幹の直径はどれくらいあるのかを計測)と、ボランティアハウス周辺での活動(新たなハウスのニス塗りやヤスリがけ、バナナ農園の維持、牛の乳搾りなど)を隔日で行いました。山林内の活動はなかなかハードで、ナタで道を開拓しつつ急な斜面を上り下りするというものでした。木も決して人間に計測されやすく生えているわけではないので、場合によっては不安定な足場で木にしっかり抱きつきバランスを取りながら直径を測ることもありました。蚊や蟻に刺されることは当たり前で、木の切り株やとげで傷もいくつかできました。でもボランティアグループ内では、女性陣のほうが山林内活動に積極的だったのが印象的でした。

牛の乳搾りは現地スタッフの協力のもと朝の6時から朝食開始の7時半まで毎朝行われました。最初に子牛に吸われないと乳がスタンバイしないために、まず子牛をあるゾーンに追い込み、その後に親牛を追い込むのですが、子牛でも100キロ近くあって角があるのもいるので怖かったです。また、効率よく絞ることはとても難しく現地スタッフの3分の1くらいのスピードで僕らは作業を進めていました。
中長期ボランティアも募集しているので、上記のような活動に興味ある方は是非一考を。
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